貧血と登山

貧血と登山

貧血と登山

貧血の人が登山をしても問題は無いでしょうか。登山と貧血の関係性について紹介します。

 

貧血の人の登山

登山を趣味としている人は年々増加しているようですが、登山には気を付けるべきポイントがあります。

 

まず初心者がぶつかる壁として「高山病」があります。高山病とは高地での酸素が少ない状況に体が慣れていない為に起こる頭痛や吐き気等の症状が起こる病気です。

 

日本の山で一番高いのは富士山ですが、富士山であればゆっくり登る様にし、脱水症状を避ける為にスポーツドリンクを半分に薄めた物を登山の合間に飲むようにすれば高山病については心配無く登山が出来ると思います。(スポーツドリンクを薄める理由は、塩分の摂取過多を避ける為です)

 

しかし、鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血を抱えている人は登山する前に、体内の鉄分について考えておく必要があります。高所へ行くと酸素が薄くなります。すると体は血液を増やして酸素を多く運ぼうとします(造血反応と言います)。その際、血液中の鉄分が少ないと、造血反応が弱くなり、貧血症状(めまい、立ちくらみ)を起こしてしまう可能性が高くなります。

 

その為、高い山を登山する際は鉄分を多く含む食事を摂るか、またはサプリメントを服用して、血液中の鉄分濃度を上げておく必要があります。

 

また、貧血症状が出やすい状態で登山を行うと心臓に負担をかけますので、貧血状態を改善してから登山をする事をお勧めします。

 

もし標高2500メートル以上の山に長期間に渡り登山を行う場合は、鉄分を補給できるようにサプリメントや鉄剤を持っていくと良いでしょう。

 

標高の高い山を登るには日数がかかる為、食品や飲料、テント等をリュックなどに入れて背負って登らなければいけません。その為、普段からめまいや立ちくらみといった貧血症状がある人には無理なレジャーです。登山をしたいと思った場合は、早い内に貧血対策を行って、万全の状態で登山に挑みましょう。

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