貧血と葉酸

貧血と聞くと真っ先に思い浮かぶのが鉄分でしょう。実際、貧血の原因のほとんどが鉄分不足ですし、鉄分を摂取することで貧血が改善することもあります。

しかし、貧血を改善するために鉄分ばかりを摂取していても、貧血を改善することが出来ない事もあります。

その理由は、鉄分以外の別の栄養素も貧血に深く関わっているからです。

貧血の原因になる栄養素に葉酸があります。葉酸はビタミンの一種で野菜などに多く含まれています。葉酸のサプリなども発売されているので、知っている人もいるのではないでしょうか。

この葉酸は、貧血の原因となる赤血球を作る手助けをする栄養素です。そのため、鉄分だけでなく、この葉酸が不足することでも貧血の症状が出てしまうことがあるのです。

また、この葉酸は熱に弱いため加熱調理をしてしまうと、うまく摂取することが出来なくなってしまいます。なので、摂取の仕方には注意が必要です。

貧血気味の人は特に、鉄分を摂取すれば貧血は改善すると思い込んで、鉄分だけを必死に摂取してしまう人がいます。しかし、それでは貧血の危険性が減ることはありません。

そのため、鉄分だけでなく、葉酸をはじめとした様々な栄養素を摂取できるように、食事にも気を遣うことが大切になります。

また、栄養素には、それぞれ最適な調理方法があります。その調理方法を守らなければせっかくの栄養素が全て流れ出てしまい、栄養素を摂取しているつもりでも実際は全く摂取できていなかったということにもなりかねません。

なので、それぞれの栄養素の特性も理解しておくということが、貧血の改善には大切なことです。