巨赤芽球性貧血の原因

巨赤芽球性貧血の原因

巨赤芽球性貧血の原因について

巨赤芽球性貧血の基準について

巨赤芽球性貧血の診断は、静脈より10mlほど採決をして血液検査をします。その他に骨髄検査、肝機能検査なども行います。特に骨髄液の検査で巨赤芽球が検出されると病名が確定されます。

 

[悪性貧血の検査]

血算:MCV(平均赤血球容積)が高くなり、MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)は正常値を示すと大球性正色素性貧血となります。白血球や血小板も減少し、過分葉好中球は増加します。

 

骨髄:過形成であり、巨赤芽球、巨大後骨髄球、多核巨核球などを認めます。

 

鉄代謝:造血自体は亢進するものの無効造血のために鉄が十分利用されないことを反映して、血漿鉄消失時間の短縮、血漿鉄交替率の上昇、赤血球鉄利用率の低下を認めます。

 

免疫:抗内因子抗体や抗壁細胞抗体陽性反応がでます。

 

胃液:胃液の分泌が低下します。

 

上部消化管内視鏡:胃粘膜の萎縮を認めます。

 

まとめると、悪性貧血では、舌炎や通常よりも大きく核と細胞質の成熟度が乖離したもの、赤血球の変形や大きさが均一でない状態の事です。

 

巨赤芽球性貧血の原因について

巨赤芽球貧血(悪性貧血)とばビタミンB12、葉酸の欠乏によって起こる大球性正色素性貧血です。ビタミンB12や葉酸の摂取不足や、吸収が不足することによりおこる貧血です。

 

ビタミンB12を体内に吸収するためには、胃の粘膜により分泌される内因子が必要になります。悪性貧血では、胃の粘膜が何らかの原因で委縮してしまい、内因子の分泌が不足をしてくると、ビタミンB12が体内に吸収されなくなってしまいます。

 

ビタミンB12が不足すると細胞の代謝(新陳代謝)にトラブルが起こり、DNA(デオキシリボ核酸)合成障害が発生するために、赤血球の製造が出来なくなります。巨赤芽球性貧血は日本人では比較的低い貧血となっています。

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