鉄芽球性貧血の分類
鉄芽球性貧血は大きく2つに分類される
鉄芽球性貧血は一つの原因によって発症するものではなく、様々な原因で発症する貧血です。それらの原因は大きく分けると2つあります。それが先天性と後天性です。
先天性は生まれつき病気を持っている場合で、後天性は生活していく中で受けた影響によって発症する場合です。
大きく分けると2つですが、先天性と後天性はさらに細かく分類することができます。
先天性の鉄芽球性貧血の場合
先天性の鉄芽球性貧血は遺伝子の変異によって様々な種類があります。X連鎖性鉄芽球性貧血や常染色体劣勢鉄芽球性貧血、母系遺伝鉄芽球性貧血などです。これらは遺伝子の検査によって遺伝子の変異を見つけ、そこからどの鉄芽球性貧血に該当するかを診断します。
最も多いのはALAS2という遺伝子の変異を伴うX連鎖性の鉄芽球性貧血です。日本においては遺伝子の変異によって発症する鉄芽球性貧血のすべてがこれに該当しており、それ以外の原因での鉄芽球性貧血は見られていません。
後天性の鉄芽球性貧血の場合
後天性の場合は原発性と続発性に分けられます。
原発性の鉄芽球性貧血の原因は骨髄異形成症候群などが挙げられます。血液は骨髄で作られていますが、この骨髄が異変を起こすことで正常な血液を造ることができなくなります。それによって鉄芽球性貧血が引き起こされることもあります。
また原発性の場合は、病気が原因になります。例えば白血病や関節リウマチなどです。白血病は血液に関する病気であるため鉄芽球性貧血の原因になり得ますし、関節リウマチは治療の際に使う薬が血液に影響を及ぼすことがあります。
このように鉄芽球性貧血は、非常に多くの種類に分類される病気であるため、診断が難しいとも言えます。
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