小児の鉄芽球性貧血

小児の鉄芽球性貧血

小児の鉄芽球性貧血

鉄芽球性貧血は子どもでも発症する

鉄芽球性貧血は鉄分が不足することで発症するものではなく、鉄分が利用できないことで発症する、特殊な貧血です。

 

症状は一般的な貧血と同じ部分が多いですが、骨髄中に環状鉄芽球と呼ばれる異常な赤芽球が見られるという特徴もあります。

 

特殊とはいえ貧血の一種ですあるため、子どもには無関係の病気だと思われがちですが、子どもであっても発症する病気なのです。

 

小児の鉄芽球性貧血は遺伝が多い

小児の鉄芽球性貧血は多くの場合が遺伝による先天性です。鉄芽球性貧血は症状が一般的な貧血と変わらず、治療を行えば完治する病気ですが、先天性の鉄芽球性貧血は難病指定もされている病気であり、治療方法は輸血か造血幹細胞移植しかありません。

 

鉄芽球性貧血はビタミンB6不足などが原因の場合もあり、小児の場合でも後天性の鉄芽球性貧血を発症することはありますが、先天性の可能性は高いので注意が必要です。

 

小児の場合の治療の注意点

後天性の鉄芽球性貧血でビタミンB6の不足が原因である場合、ビタミンB6の薬を投薬する治療が行われます。この治療で完治することも難しくはありません。しかし、小児の場合は簡単ではありません。

 

ビタミンB6の薬は一種の栄養剤なので副作用はほとんどありません。副作用と呼べるものは、軽度の食欲不振などです。

 

しかし、小児の場合はビタミンB6の薬を投与すると、横紋筋融解症などを発症し、歩行困難になる場合があります。

 

この例はほとんどありませんが、注意が必要な項目の一つです。

 

小児の鉄芽球貧血は先天性の場合も後天性の場合も厄介なものです。また、先天性の場合は診断も難しいため、鉄芽球性貧血の疑いがある場合にはすぐに病院で診断を受けることをおすすめします。

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