溶血性貧血の予後

溶血性貧血の予後

溶血性貧血の予後

溶血性貧血の予後はどのようになっているのか

溶血性貧血は貧血の一種です。多くの場合は自己免疫による発症ですが、中には原因が不明のものも多くあります。そのため、難病指定されている病気の一つでもあります。

 

この溶血性貧血では、どのような治療を必要とし、予後はどのような経過をたどるのでしょうか。

 

溶血性貧血の治療と注意点

溶血性貧血の治療は、ほとんどの場合は投薬治療です。副腎皮質ステロイドホルモン薬や免疫抑制剤などを投薬します。溶血性貧血は自分の身体を守るための免疫力が外敵だけでなく、自分の赤血球も攻撃することで赤血球を破壊してしまうことで起きることが多い病気です。そのため、免疫力を抑えて赤血球の破壊を止めるために免疫抑制剤が使われます。

 

この投薬治療は中期から長期間にわたります。

 

これらの薬は勝手に飲むのを止めてしまうと非常に危険が及ぶ場合があります。また、免疫抑制剤を使うと免疫力が低下するため、感染症などにかかりやすくなります。長期間にわたって、そのような部分にも注意が必要です。

 

また、一部ではありますが、自然治癒で回復する例もあります。

 

溶血性貧血の生存率

溶血性貧血はきちんと治療を行うことで生存率は高まります。治療を行った場合、5年後の生存率は約80%、10年後の生存率は約70%となっています。しかし、これは溶血性貧血のみの場合です。

 

前述したように、溶血性貧血の多くは自己免疫によるものでした。自己免疫は赤血球だけでなく、身体のどの部分を攻撃するかはわかりません。そのため、赤血球が攻撃された場合には、他の部位も攻撃されている可能性が高く、他の自己免疫性の病気を併発することもあります。

 

そうなると、もちろん生存率も低下してしまいます。溶血性貧血はほかの病気の併発にも注意が必要なのです。

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