巨赤芽球性貧血と遺伝の関係
巨赤芽球性貧血は遺伝するのか
巨赤芽球性貧血は、葉酸とビタミンB12が不足することで発症する病気です。貧血というだけあり、貧血症状を引き起こしますが、症状はそれだけではありません。舌に影響が出て、味覚障害や舌の痛みに発展したり、手足に痺れを感じて、悪化すると歩行が困難になったりします。
また成長障害や妊娠中の不調などにもつながります。これらの症状は、葉酸とビタミンB12が不足することによる症状です。貧血とは思えない症状が表れることがある病気なのです。
では、この巨赤芽球性貧血は遺伝するものなのでしょうか。
原因から考えて遺伝はしない
前述したとおり、巨赤芽球性貧血は葉酸とビタミンB12が不足することで発症します。そのため、治療の際には葉酸とビタミンB12を投与する治療が行われ、治療が的確に行われれば完治する病気です。
このことから考えても巨赤芽球性貧血は遺伝しません。発症する場合には、生活習慣などが摂取する栄養素を偏らせることで発症します。
環境によって発症しやすい可能性がある
巨赤芽球性貧血は遺伝しないものの、発症しやすくなる場合があります。
例えば、親と子どもで好き嫌いが似た場合、嫌いなものを食べなければ葉酸とビタミンB12が不足することも考えられます。また、同じ環境の中で生活するわけですから、食べるものも当然同じになります。すると、摂取する栄養素の偏り方も同じになってしまうため、親が発症すれば子どもも発症する可能性があります。
葉酸とビタミンB12は細胞分裂に必要な栄養素です。不足することで細胞分裂がうまくいかずに巨赤芽球性貧血になります。子どもが成長する時期には不可欠な栄養素であるため、家族みんなで栄養素に偏りがないような食生活を送ることが大切です。
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