貧血の治療方法

貧血の治療方法について

貧血の場合、鉄欠乏性貧血というのが一番多く見られます。

治療法としては、貧血の原因によって異なってくるので対処方法は異なってきますが、鉄欠乏貧血についての治療法について説明をしていきます。軽度の場合には食事療法だけで、何とかなりますが病院で「貧血」という診断を下された場合には食事の治療だけでは難しい為、鉄剤を服用するのが主流です。

1日１回～2回程度、２錠～４錠程度を貧血の度合いによって処方されます。しかし、貧血の種類によって処方される薬は異なってきます。飲む期間としては、１か月～2か月程度で改善されますが再発をさせない為にも1か月～2か月程度服用することが一般的です。これは体内の中の貯蔵鉄を増やすために、飲み続けます。

鉄剤の吸収を阻害するようなコーヒーまたは紅茶を飲むのは控えるようにします。重度の貧血の場合には、点滴を打って治療を行います。また、更に生命に危険を及ぼすような場合には輸血を行う場合があります。また、再生不良性貧血の場合には、輸血をして治療を行う場合があります。

貧血の治療を行う場合の副作用についてです。鉄剤を利用している人は胃の不調を訴える人が多くいます。全ての人ではありませんが、吐き気や下痢などの症状を訴える人が服用している人の1割程度で見られます。

服用の際に気を付けることとしては、食事をとってから服用するように心がけると胃の不快感は緩和されます。また、一緒に胃薬が処方されるケースも多くありますので、その場合には医師の指示に従い薬を服用するようにしてください。

また、注射を利用した場合、便が黒くなることがありますがこれは鉄剤が便に混じって排出されるものなので特に心配はありません。基本的には鉄剤が飲めない場合などに注射を行いますが、注射を行った場合に時折、鉄分の過剰投与となってしまうこともまれにあります。

基本的には、鉄には1日の上限摂取量もあるため、原因の追究とそれに合った対処法を医師から判断してもらい指示をもらう事で副作用は防ぐことが出来ます。

万が一、違和感を感じるようであれば、直ぐに医師または処方して頂いた薬剤師に相談するようにしてください。